成島建築設計 narushima-daisuke.net

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Philosophy

建築の最も本質的な役割は、人々が、世界との関係においてそれぞれに安らげる居場所を見付ける為の、手掛かりになる事だと考えています。従って私達の設計行為における目標は、決して新奇なものを作る事ではありません。第一には、建築の利用者にとって心地良い居場所を提供する事。そして、普段深く問う事の無いそのような居場所の在り方の中に、一瞬の俯瞰的な視点をひらく事で、この世界のすばらしさを確認するシーンを生み出す事だと考えています。そのようなシーンは、建築に限らず、日常生活のいたるところに見出せますが、私達の役割は、私達がこれまでに培ってきた技術を駆使し、そのより良い在り方を、建築によって実現する事です。

Profile

代表／成島大輔
1976___生
2001___東京芸術大学美術学部建築科卒業
2003___東京芸術大学大学院美術研究科
_______建築設計専攻修了
_______（益子義弘研究室所属）
2004~8_青木淳建築計画事務所勤務
2009___成島建築設計設立

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用途：住宅

我々が関われるのは基本設計と実施設計の監修までなので、細かな仕様やディテールまではコントロール出来ない。また現地で用いられる構造は華奢なものなので、無理の無い構成とし、大きな開口も避けたい。この様な制限下における工夫が、むしろこの建物を特徴付けるものになれば良いと考えている。　／／　現地の夏は日差しが非常に強く、人々は日中、直射日光を遮った屋内で過ごし、気温の下がる夜は屋外で寝る事もある。冬は過ごしやすく、日中は屋外でも快適である。一方で防犯の為、窓には鉄格子が嵌められるケースが多い。　／　外周部には極力開口を設けず、垂直方向に繋がったヴォイドを各所に挿入する。この操作によって、防犯性を高めつつ、直射日光を遮りながら屋内を柔らかく照らし、さらに複数のヴォイドを連携させて通風を生み出す。そして場所場所で異なる外部との接続条件によって、季節毎に異なった心地良い居場所を生み出す。　／　また、どの部屋も広い面積が要求されているが、そのままでは拠り所が無い。サッシによる開口の反復パターンを、構造も兼ねて内部にも配置し、部屋を適度に分節する。　／／　敷地のある地域に住む人々は、広い家の中でも、その時々で快適な環境を部分に見出し、家族皆がその一カ所に集まって過ごす事が多い。また大勢の親戚が集まる行事が多く、その場合は各々が居場所を見つけ、適度な距離感で散らばって過ごす。その様なライフスタイルに合った家にしたいと考えている。

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